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月次レポート 2026年10月 鹿児島市は人口減少、姶良市は世帯数増加

2026年9月時点の推計人口で、鹿児島市は人口減・世帯増、姶良市は前年同月比で人口・世帯とも増加。二市に共通する世帯の細分化が住宅需要に与える影響をまとめました。

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写真: そらみみ / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons、縮小・トリミングして使用。ライセンス)

鹿児島市と姶良市が9月に公表した推計人口をもとに、直近の人口と世帯数の動きをまとめます。人口や世帯数は住宅の需要を左右する基礎的な指標で、毎月の推計人口は賃貸経営や住み替えを考えるうえでの参考になります。

鹿児島市 人口は減っても世帯は増えている

鹿児島市が公表した推計人口によると、2026年9月1日現在の人口は576,015人、世帯数は287,977世帯です。前月(8月1日)と比べると人口は320人、世帯数は162世帯、それぞれ減りました。

今年1月1日からの9か月でみると、人口は578,709人から576,015人へ2,694人減った一方、世帯数は286,834世帯から287,977世帯へ1,143世帯増えました。令和7年1月1日(582,717人・285,954世帯)と比べると、1年8か月でおよそ6,700人減っているのに対し、世帯数は2,000世帯以上増えています。

人口を世帯数で割った1世帯あたりの人数は、令和7年1月の約2.04人から令和8年9月には約2.00人まで下がっています(計算例、人口÷世帯数)。人口が減っているのに世帯数が増えているのは、一人暮らしや夫婦のみの世帯が増え、一世帯あたりの人数が減っているためです。単身の高齢者世帯や、親とは別に暮らす子世代の世帯が増えていると、編集部は見ています。

なお月別の内訳をみると、4月は人口が1,284人減る一方で世帯数は467世帯増え、5月は人口・世帯数とも増加(人口+395人、世帯+1,207世帯)しています。進学や就職で親元を離れて一人暮らしを始める人が多い時期に、世帯数が大きく動く様子がわかります。

姶良市 前年同月比では人口も世帯も増加が続く

姶良市の人口は78,166人、世帯数は39,232世帯です。前月比では人口が41人、世帯数が30世帯、それぞれ減りました。9月は進学や転勤による転出が集中する時期ではないため、この程度の減少は毎年みられる動きです。

1年前の2025年9月と比べると、人口は62人増え、世帯数は320世帯増えています。人口の増え方に対して世帯数の増え方が大きいのは、鹿児島市と同じく一世帯あたりの人数が減っていることに加えて、姶良市内で新しい宅地や共同住宅の供給が続いていることも影響していると編集部は見ています。姶良市は鹿児島市に隣接し、鹿児島市中心部への通勤圏として住宅需要を集めてきた地域です。姶良市の1世帯あたりの人数を計算すると、78,166人÷39,232世帯で約1.99人となり、鹿児島市の約2.00人とほぼ同じ水準まで下がっています(計算例、人口÷世帯数)。

二つの市に共通する変化が意味すること

鹿児島市・姶良市のどちらも、人口の動きより世帯数の動きのほうが大きく、一世帯あたりの人数が減る傾向が続いています。賃貸に投資する場合、ファミリー向けの広い間取りより、単身・二人世帯向けの部屋の需要が相対的に増えていく可能性があります。空室状況を確認する際は、部屋の広さや間取りタイプ別の入居率まで分けて見ておくと、需要の変化をつかみやすくなります。

これから家を建てる人や土地を探している人にとっても、世帯人数の変化は無関係ではありません。区画の広さや部屋数を、将来同居する家族の人数まで見込んで決めるか、単身や夫婦のみでの利用を前提に絞り込むかで、必要な予算や候補地は変わってきます。土地の広さを先に決めるのではなく、何人でどのくらいの期間住む予定かを先に考えておくと、無理のない資金計画につながります。

一方で、世帯が細分化するということは、一人で暮らしていた住宅がいずれ相続の対象になる場面も増えるということです。持ち家で一人暮らしをしている世帯が多い地区では、数年後に管理する人のいない住宅が増える可能性があります。実家などをすでに相続していて今後の方針を決めていない人は、固定資産税や管理にかかる費用を早めに確認しておくと、持ち続けるか手放すかの判断がしやすくなります。

鹿児島市には、管理が行き届かず倒壊などのおそれがある空き家の解体費用を補助する制度があります。解体費の3分の1(上限30万円)を補助するもので、空家の所有者か相続人が対象です。今年度(令和8年度)の受付期間は5月7日から12月9日までで、予算の上限に達した時点で受付が終わる仕組みです。相続した実家が管理の難しい状態になっている場合、解体を選択肢に入れるかどうかを検討する際の判断材料になります。

次にやること

  • 鹿児島市・姶良市で賃貸経営を検討している人は、両市の統計ページで世帯人員別の内訳を確認し、単身・二人世帯向け住戸の需要を把握する
  • 保有物件の空室状況を、間取りタイプ・専有面積別に分けて確認し、入居率が下がっているタイプがないか点検する
  • 実家などを相続していて方針を決めていない人は、直近の納税通知書で固定資産税額を確認し、持ち続けた場合の年間負担を把握しておく
  • 姶良市で新しく分譲されている住宅地の位置を姶良市の都市計画情報で確認し、人口・世帯が増えているエリアかどうかを見ておく
  • 相続した実家の管理が難しくなっている人は、鹿児島市危険空き家解体費補助金の対象になるか、市の窓口で受付状況とあわせて確認する

出典・参考資料

  1. 鹿児島市 推計人口(令和8年9月1日現在)
  2. 姶良市 市の人口
  3. 鹿児島市 危険空き家の解体費に関する補助

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