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鹿児島で土地の相場を自分で調べる方法 公示地価・基準地価・路線価・取引価格の使い分け

公示地価、基準地価、路線価、実際の取引価格は、決める機関も時点も水準も違います。鹿児島市の住宅地の平均9万6,400円/㎡は坪約31.9万円。紫原2丁目など鹿児島市の基準地を例に、坪単価への換算と数字の読み方をまとめました。

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写真: そらみみ / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons、縮小・トリミングして使用。ライセンス)

土地の値段は「4つの公的価格」と「実際の取引価格」

土地の相場を調べると、公示地価、基準地価、路線価など、似た言葉がいくつも出てきます。決める役所も、時点も、使いみちも違います。鹿児島県の地価調査の資料にある比較をもとに整理しました。

「正常な価格」は、売り手にも買い手にも偏らない価格という意味です。建物が建っていても、ないものとした土地だけの価格を示します。

これとは別に、実際に売り買いされた価格があります。国土交通省の不動産情報ライブラリで、取引価格や成約価格を調べられます。

公示地価と基準地価は「半年ずれの定点観測」

公示地価と基準地価は、どちらも決まった地点の1㎡あたりの価格です。時点が1月1日と7月1日で半年ずれているので、2つを並べると半年ごとの動きを追えます。

鹿児島県の基準地は424地点です。このうち住宅地は295地点で、鹿児島市には64地点あります。地価公示と同じ地点もあります。たとえば上之園町33番9(基準地 鹿児島-14)、荒田2丁目17番4(鹿児島-24)、宇宿3丁目49番3(鹿児島-33)は、地価公示の標準地と同じ場所です。

最新の数字は、令和8年の基準地価(7月1日時点)です。鹿児島市の住宅地の平均は1㎡9万6,400円で、変動率は0.3%でした。県全体の住宅地は1㎡2万8,200円で、▲1.0%です。

路線価は「道路ごとの値段」

路線価は、道路に面した標準的な宅地の1㎡あたりの価格です。国税庁が毎年7月に公表し、相続税や贈与税の計算に使います。

国税庁の説明では、路線価図の数字は千円単位です。数字の右の英字は借地権割合を示します。たとえば「215D」なら、1㎡21万5,000円で、借地権割合は60%です。路線価がない地域は、固定資産税評価額に「評価倍率」をかけて評価します。

路線価は地価公示の8割程度が目安です。路線価を0.8で割ると、公示地価に近い水準のおおまかな目安になります。ただし土地ごとの事情で差が出るので、あくまで目安です。

2026年分の路線価では、県内の標準宅地が平均0.2%でした。最高は天文館電車通り(鹿児島市東千石町)の1㎡94万円です(KYT鹿児島読売テレビの報道による)。

実際の取引価格は不動産情報ライブラリで

国土交通省の不動産情報ライブラリでは、取引価格・成約価格のほか、地価公示と地価調査、防災情報、都市計画も地図で見られます。

取引価格は、実際に動いたお金に近い数字です。その分、個別の事情も入っています。土地の形がいびつ、道路が狭い、急いで売った、といった理由で安くも高くもなります。1件だけで判断せず、近くの数件と公的価格を並べて見るのがおすすめです。

坪単価に換算する

1坪は約3.30578㎡です。㎡単価に3.30578をかけると、坪単価になります。

  • 1㎡10万円 × 3.30578 = 1坪 約33.1万円
  • 土地の総額 = 坪単価 × 坪数

鹿児島市の住宅地の基準地を、坪単価と50坪の総額の目安に直しました。

同じ鹿児島市でも、中央駅近くの上之園町と吉野町では坪単価が4倍以上違います。市全体の平均より、探している地区の近くの地点を見るほうが役に立ちます。

紫原2丁目の基準地で読んでみる

鹿児島県が公表する「基準地価格」の一覧には、価格のほかに土地の条件も載っています。紫原2丁目19番10(鹿児島-28)を例に読みます。

  • 価格:1㎡12万円(前年は11万9,000円)
  • 地積:289㎡(約87坪)
  • 形:間口と奥行の比が1:1.5
  • 周辺:中規模の一般住宅が多い、区画の整った住宅地域
  • 前面道路:北西側、幅4.2mの市道
  • 設備:水道・ガス・下水
  • 交通:南鹿児島駅まで1.5km
  • 規制:第2種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)

この条件の土地が、1㎡12万円という意味です。坪単価にすると約39.7万円。同じ紫原でも、道路が狭い、傾斜がある、形がいびつといった土地は、この価格から離れます。

前年から1,000円上がり、変動率は約+0.8%です。路線価の目安を知りたいときは、12万円×0.8で約9.6万円と見当をつけられます。実際の路線価は、国税庁の路線価図で確かめてください。

使い分けの目安

  • 地区のおおまかな相場と動き:公示地価(1月)と基準地価(7月)
  • 相続や贈与、税金の見当:路線価、固定資産税評価額
  • 実際にいくらで売り買いされたか:不動産情報ライブラリの取引価格

公的価格は「土地そのものの標準的な値段」、取引価格は「個別の事情込みの値段」です。両方を並べて見ると、提示された価格が高いのか安いのか判断しやすくなります。個別の物件の価格は、不動産会社の査定や不動産鑑定士の意見もあわせて確かめてください。

出典・参考資料

  1. 鹿児島県「令和8年地価調査結果の概要」(PDF)
  2. 鹿児島県「令和8年地価調査結果の概要 参考資料」(PDF)
  3. 鹿児島県「令和8年 鹿児島県地価調査基準地価格」(PDF)
  4. 鹿児島県「令和7年 鹿児島県地価調査基準地価格」(PDF)
  5. 鹿児島県「鹿児島県の地価」
  6. 国税庁「路線価図の説明」(PDF)
  7. 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
  8. KYT鹿児島読売テレビ「鹿児島県の路線価0.2%上昇で2年連続で上昇」(ライブドアニュース掲載)

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